この記事は、先日のインタビュー動画のフルの内容で、VGプラス(有料版)のものです。
http://pluss.vg.no/2014/02/10/1521/1521_22758368

※直訳気味の箇所を修正しました。他にも、いくつかモートン独特の言い回しについて確認したので、修正しました。他の箇所もうまい言い回しがあれば適宜修正します。

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モートン・ハルケットとハラルド・ズワルトは、かつて一緒に世間を騒がせた。
今度は、裸と死体なしのミュージックビデオで世間を騒がせる。

-ハラルドは僕の体には興味がないんだ。今度は首だけ出すよ。

モートンは、『Brother』のミュージックビデオ撮影前にVGにそう話した。

粗野な防水服を身に纏い、ポップスターはロサンゼルスのアーネスト E. デブス・リージョナル・パークの湖へと入っていった。

鉛のおもりを調整し、カメラの前で彼が顔だけ出して浮くように調整をする。

-仕掛けに挑戦もなく、ワクワクもしなかったら、ワクワクする映画にはならない。
ハルケットは、これをやれるくらいスポーティだ。
水の中で数時間リラックスし、歌う振りまでするのは、寒いし骨が折れるけどね。

ズワルト監督はそう言うと、ハルケットの顔の周りの睡蓮の位置を網で整える担当にサインを送った。

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この国際的に知られているノルウェーの映画監督と、ハルケットが一緒に仕事をするのは今回が初めてではない。
特に記憶に残るのは2000年のa-haのミュージックビデオ「Velvet」だ。
NRKは、苦情を受けた。
裸の死体となったa-haのメンバーは、視聴者や子供の興味を監視するものに対し、強い負荷を与えたのだ。

-よく覚えているよ。NRKは大騒動になった。僕は少し訝しく思った。
マイケル・ジャクソンが、「スリラー」でゾンビをやったときは、問題にならなかったけど、僕たちは死体としてつま先に札までつけられていた。
それが明らかに問題だったんだ。

そうハルケットは続けた。

馬鹿げた発展

今や、ミュージックビデオでの裸が普通じゃない時代は、過去の物だ。
2013年には、10本の頻繁に視聴されたミュージックビデオのうち、8本が裸同然の服装か裸のアーティストだった。

-馬鹿げているよね。僕らはどんどん、元々の動機から外れてしまって、それが内容を導くものであることを忘れてしまってる。
「やあ」って叫んで、僕をみるけど、言いたいことは何もないみたいなものさ。
結局、本来やるつもりだったことの周りで踊るだけになってしまってるんだ。

ハルケットが、a-haとして世界ツアーをしている頃から、多くの変化があった。

以前は、アーティストが自分を見せる場所は少なかったが、今や、アリーナは山のようにある。

-今や、君がどこへいこうとも、舞台はある。
君の電話にもあるし、1000万のアリーナがある
人々は、良い物もそうでないものも、自分で選び、焦点をあてるんだ。
(月城註:スマートフォンからyoutubeでライブを見たりとか、ストリーミング配信とか。会場へ来た人以外もライブを楽しめることで、以前よりギャラリーも増えていること)

様々なアリーナが出来たことで、多くの人が率直な意見を表明するようになりました。あなたはあなたや、あなたの音楽への批判についてどのような距離感を保っていますか?

-僕はコメントには興味がないんだ。
僕は時間もないし、コメントを読みたいとも思わない。
トラックが通り過ぎるのを見ているほうがマシさ。
僕は、僕のやるべきことをやるだけだから、(批判する人は)ただ、自分の時間を使うだけに過ぎない。
言いっ放しのコメントや、そういった類いのことは、小学校の時から慣れっこだから、今更目新しいことじゃないんだ。

そういった物が重荷になっていると思いますか?
Morten Brother

-かつて僕らは、何か言える立場にあるようなジャーナリストから思いがけない評価を得ることがあった。
今は、「船頭多くして、船、山に登る」状態だ。
幸い僕たちはこういった騒音には慣れっこで、影響を最小限に抑えることができるんだ。
挑戦者は、どんな騒音の中でも自分の声は見失わないものなんだ。

ソロアーティストとして気に入っている

ソロアルバム『Brother』は、3月下旬リリースを予定している。
これは、ハルケットの7枚目のソロアルバムだ。

-いつもとは違った年になったよ。今まで何度もアルバムを作ってきたけど、最高の製作プロセスを体験したんだ。
僕はスエーデン人のプロデューサで作曲家のPeter Kvintとユニークな共同作業をすることが出来た。
個性と特別な物を持った者同士が出会うことで、僕は音楽でやりたいことがわかったんだ。
これは、30年前のa-haのメンバーとの出会いと同じだ。
僕は、そういう才能のある男と対話をしているんだ。

ハルケットは、これがソロアーティストとして生き残るために良いことであったということを隠さない。

-とても楽しく過ごしたんだ。僕は今回の転機がとても嬉しいし、このバンドでプレイすることが楽しみなんだ。

あなたは、このアルバムでどこに到達するのでしょう?

-アルバムがどのように理解されるべきかってことを言うことは、僕にとってなんの意味もないんだ。
それは聞いた人がしたいようにしたらいい
踏んづけたいと思う人もいるだろうし、いつも身につけておきたいと思う人もいるかもしれない。
全てがその人次第なんだ。
僕は、僕のしていることがわかっているし、信頼している。そして、このアルバムが、僕自身よりも、他の誰かにとって重要な存在になり得るとも思っているんだ。

VG メモ

・ソロアルバム『Brother』は3月下旬にUniversalから発売予定
・シングル『Brother』は、ノルウェーのiTunesランキングで1位になり、VGでの評価は6満点中、5点。
・ハラルド・ズワルト監督とのビデオは

  キューバ:a-ha Forever not yours 2002年。
       大洪水。バンドは、水の中に投げ込まれた。

  ドイツ:a-ha Velvet 2000年
      バンドは裸で横たわり、演奏する死体は1日中浴槽の中だった。
      (月城註:浴槽の中で歌っていたのはモートンだけです)
      

投稿者

Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。