モートン、ソロ制作中

Retro Pop Magazine』に、モートンとマグネの『True North』に関するインタビューが掲載され、その中で、モートンがソロについて言及していることがわかりました。

スウェーデン出身のPeter Kvintと一緒に曲作りをしている、音楽的側面では彼と一緒か、自分だけでやっている。現時点で、かなり多くの素材があって、その殆どがそんな感じ(Peter Kvintとの協働作業もしくは自分のみ)だ。歌詞は自分だけで書くことが増えつつあるというのが、ここ2-3年の変化だ。全て自分だけでやり始めたんだ“

https://retropopmagazine.com/a-has-morten-harket-working-on-new-solo-album-as-group-return-with-epic-true-north-project/?fbclid=IwAR0iNJ3RUxVc3wCCbMIOI7-3UT3XEAM5Av5dvqlYc4ZZaoTSWCxB_fAJS5o

いろんな種類のデモがあって、どうアプローチしたら良いか検討中なんだ。だから、まだいつになるか(いつリリースされるか)は言えないんだ“

https://retropopmagazine.com/a-has-morten-harket-working-on-new-solo-album-as-group-return-with-epic-true-north-project/?fbclid=IwAR0iNJ3RUxVc3wCCbMIOI7-3UT3XEAM5Av5dvqlYc4ZZaoTSWCxB_fAJS5o

Peter Kvintといえば、『Out Of My Hands』で初めて一緒に仕事をし、その後意気投合して、『Brother』ではその核となる役割となったモートン陣営の中心人物で、アルバム『Brother』は全曲、作詞がモートンとOle Sverre Olsen、作曲がモートンとPerer Kvintです。『Cast In Steel』では、『The Wake』『Living At End Of The World』もこの組み合わせです。

モートンが、ソロアルバム制作中ではないかという話は以前からあって、2019年に一度、当サイトにも掲載しています。

また、モートンは2020年のインタビューでも、こちらのインタビューで、

―a-haの新譜の予定は?
モートン:個人的な意見としては、僕は将来、僕たちのバンドの音を聞かせたいと思っているよ。でも、それは、それだけのことなんだ。可能性は二つある。現時点で、僕が知ってるのは、マグスがまた曲を作ってるということと、僕が曲を書いているということ。ポールも、今はきっと音楽を作ってるに違いないけど、彼はコロナの影響でカリフォルニアに貼り付けられていて、他の場所に動けないからね。

モートンとマグネは作曲中。「ポールもきっと音楽を作ってる」

―その今みなさんが作ってる曲は、一つのアルバムに収められるんでしょうか。
モートン:最終的には、僕たちは一緒にやることになるだろう。でも、曲については、ソロの素材になる可能性もある。マグネの新しい曲を二曲聴いたけど、とてもよかったよ。僕たちは、ここ2年、ツアーしていたんだけど、しばらく一緒にスタジオには入ってなかったんだ。光陰矢の如し。僕たちが歩んできた道を、振り返って見てもらえるというのは感動的だよ。

モートンとマグネは作曲中。「ポールもきっと音楽を作ってる」

と、答えていて、これに『True North』での「自分は自分でソロで自由にやっている」という意味の発言や、以前同様にモートンの曲が入ってなかった『Foot Of The Mountain』の時のHarald Wiikのインタビューでの「モートンは素材をソロに回したいと思っている」という発言から鑑みて、『True North』にモートンの曲が入ってないのはもしかしたらソロに入れるからではないかという推測はできました。

更にこちらは今年ですが…こんなことも。

モートンは、かつて『Wild Seed』(1995)発売後、「新曲作ってる」という発言のあと、次のアルバム『Letter From Egypt』(2008)が出るまで13年かかったということがあるので―まあ、この時は1998年のa-haの復活が間に入るんですが―、次のアルバムがいつになるかは本当に見当つかないですね。True Northのワールドツアーがあるかどうかにもよりますが、あるとなると余計に。(たしか企画されているような話はでていたような…)。

ちなみに、映画『True North』でひっかかった人もいたらしい「二人の間に割って入ることはしない」的な発言ですが、今回のインタビュー本編にも掲載されていました。

既に二人からの素材が数多くある中に自分の曲を付け加えること?二人の素材に対して自分のものをゴリ押しすることに興味は無いよ。そういうエネルギーは持ち合わせてないんだ。そういうことはしたくない。他の二人のしていることには、とても価値があるから。良い言い方をするなら、そこ(二人の仕事)に疑問はないんだよ。それが事実で素晴らしいことなんだ。僕はそのことは気にしないけど、僕たち3人の間で起きていたかもしれないことは少し後悔している。価値あるものを見逃してしまってたのではないかということを。

この「僕たち3人の間で起きていたかもしれない見逃した価値のあること」が、モートンが自分の曲を入れる方向で戦わなかったことによるものなのか、3人がこれまで侃々諤々のやりとりをしていたことで(意固地になりすぎて)見逃した何かについて言っているのか、私には判断できませんでした。初見では、後者のイメージで読みましたが…。

モートンは『True North』の中で「心が一つになった」というようなことも言っていたので、二人の間に自分の曲をねじ込むよりも、作品として昇華させることに焦点を絞ったのだと感じました。

なにはともあれ、この発言のあとのPeter Kvintと協働作業をしているという発言だったので、ソロアルバムの完成を待ちたいと思います。個人的には、この言い方だと制作中のアルバムには『Wild Seed』以来ずっと関わってきたOlsenさんも参加しないのかなというのが気になります。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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