True North:『a-ha behind the scenes』が公開、監督は17才男性

an.noの有料記事によると、12月6日、『True North』の裏側を撮影した『a-ha behind the scene』が上映されたそうです。撮影したのは、なんと17才の男性。彼は去年にも自分で短編フィルムを監督、公開しています。Bodøのこのプロジェクトでは、積極的に若者を採用していて、今回の短編ドキュメンタリーを監督したSondre K. Jensenもその一人だそうで、インタビューに答えています。


-シャルロッテ(Bodø2024でこのプロジェクトに登録している若者のコーディネートをしている)から、僕が有名なノルウェーのバンドのフィルムを作ることに興味があるかどうか電話があったのは、撮影の大分前だった。僕はすぐにこれは僕にとって絶好の機会だと思ったんだ。

ユニークな体験

ポップグループのミュージックフィルムは2022年の秋にリリースされる。Jensenは他の地元からの若者同様、そのポップグループがBodøにいる間、撮影の裏方にいるかどうかを聞かれた。

-それは全くユニークな体験だった。全ては閉ざされたドアの中で起きた。僕たちは全ての撮影の間、スター達と密接に関わり合えたんだ。そこにいたのは世界クラスの人達だったから、その人達と密に仕事をするのは当然とても楽しかった。

-僕たちが一緒に仕事をすることになるのはa-haだった、これは少しショックだった。だって、僕らは「有名なバンド」が誰だか知らされてなかったからね。後になってみると、このプロジェクトにイエスと答えて本当によかったと思う。

将来が見込まれる才能豊かな若者とのコラボの理由は彼らが有益な知識やネットワークを得るためだ。

-バンドは大きな照明器具をイギリスから持ち込んで来たんだ。でもここの電力は十分じゃなくて、彼らは電気を2倍使うことになった。僕はこんなにここで電気を使うことは最初で最後だと思う(笑)

撮影の最中、クルーは地元のあちこちに動いた。Kjerringøyもその一つでそこでもいくつかのシーンを撮影した。

-バンドの『裏方』としての経験はとても興味深いものだった。同時に僕は全てを記録してそれについてのフィルムを作ったんだ。この経験でより貪欲になれた。

スターの元で学べたこと

Jensenは評価の高いバンドと組んで仕事ができたことはクールだったと続けた。彼はバンドの曲をかなり聞いていたので、経験は更にスペシャルなものとなった。

-毎日彼らとの仕事に向かうことが、更に楽しくなった。みんなとても親切で感じの良い人達で、僕は自分もクルーの一員だと感じることができたんだ。

収録中、あなたはナーバスになりましたか?

-ならなかったよ。撮影中は良い雰囲気だったから、あれこれ考えすぎずに済んだ。撮影後のほうが、少し緊張したくらい。

-編集して全てを一つにして一つの作品に仕上げた後、公開するのに若干の「プレッシャー」を感じた。僕は、このフィルムがバンドに適したものになっていることと彼らが責任を持てるものにしたかったんだ。

仕上がりは満足のいくものとなった。

-僕はフィルムに満足してるし、この機会を与えてくれたことに感謝してる。少し前には僕はテレビシリーズのプロダクションアシスタントと一緒に仕事したんだ。僕はこれまでa-haほど偉大な人達と働いたことはなかった。現時点で僕が経験した中で最も大きな経験であることは疑いようもないことだ。

-この経験は僕をより(仕事に対して)貪欲にした。それと僕がこの道に進むのが正しいと御墨付きをくれた。

-あなたにとって夢の仕事とは?

-もちろん、映画監督だよ。


記事によると、Bodø 2024はコラボ契約を仲介する仕組みがあるようで、今回はモートン達の番ねということでこの若い監督とa-haを引き合わせたのだそうです。文中のテレビシリーズは、この撮影の模様をテレビで流した物で、彼が撮影したものとはまた別ですね。彼が編集した短編フィルムは記事中に5分のものが引用されているのですが、なにぶん、有料記事な上、埋め込みリンクがなかったので残念ながらここで共有できません。メンバーは写っていませんでしたが、ドラムでお馴染みのカールは写ってました。

彼は昨年にもショートフィルムを作ってそのインタビューを受けています。ホームページによると13才からやっているそうで、「広告から音楽フィルム、結婚式用ビデオから独自のプロジェクトまで全てを作ります」とのこと。youtubeにもチャネルを開設して公開しているので、現時点ではあがっていませんが、そのうち上がるかもしれません。(youtubeにも上がりましたね)

a-haは、若い才能を持った人達を応援する姿勢がありますよね。少し前のArendalでのコンサートの出場決定もそうです。モートンやマグネが『The Voice』のメンターをやっていたのはもちろん、オスロで行われる彼らのコンサートでの前座は2012年のモートンソロのときは、マグネがメンターとして担当していたマーティン・ハラ、2016年のときも新人を起用しています。a-haファンで有名なSondre Lercheもa-haの前座をやったときは新人だったはず。ああ、モートンは他にも『The Idol』で歌唱指導もやってましたね。

ノルウェーは、働き方のサイトをみても如何に若者がその力を如何なく発揮できるかということに焦点をあてた記事があったりして、若者に活躍の場を与え、次世代に繋いでいくというのが日本よりも何万倍も上手いなと感じます。そして、a-haが次世代を育成してつないでくのは、上手くいえませんが、なんか嬉しいです。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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