トライベッカ映画祭で昨日、a-haのドキュメンタリーフィルム『a-ha The Movie』が上映されました。これに伴い、映画の記事が出始めていますが、なんというかヤフーニュースのテレビ評レベルの内容(一部のネタバレで変な解釈されそう)なので、ここではその記事は扱いません。少なくともノルウェーで公開されて、それなりの「映画評」がついたら紹介するつもりではいます。
ですが、ひとつだけ、モートンがインタビューに答えた(Dagbladetではこの件に対しての公式のコメントはなし、映画が語ってると答えてるのに)中から、これが真理だよねーと思った部分を紹介します。
映画の後半はバンド内の意見の相違や問題について焦点を当てていると感じてる。でも、心にとどめておいて欲しいのは、僕たちはずっと一緒で、これまで何度も繰り返し、「一緒にやる」ことを選んできているということ。僕たちは互いに深く尊敬しあっているし、僕は彼らと一緒にやれることを誇りに感じてるし光栄に思っている。僕らはみんな、そう感じている。ただ、僕らは同じなのではなく、それぞれがパッケージの中の一部にすぎない。僕ら3人全員が、a-haになるためには必要なんだ。マグネはクレジット表記されるよりも多く、a-haの作曲に寄与してる。いい曲のリフやフックはマグネが作ったものだ。僕だけだったら絶対に出てこないものだ。
僕は、流れでそれが上手くいくところにいる。その点では冷静なんだよ。
最後の一行はちょっと自信ないので、インタビュー全体は直接読んでいただくとして…。大事なのは「ずっと一緒で、これまで何度も一緒にやる選択をしている」「互いに深いところで尊敬しあってる」というところですよね。
私はこの部分を読んで、『There is a place』が脳内再生されました。私は『There is a place』を考えるという記事の中で「それぞれが自立しながらも、根本で繋がっているということを信じる、信じられる人なのだと思います。」と書きましたが、このインタビュー内容もそれが根本にあるように思います。映画はまだ日本では公開されてないので見ていませんが、人が何をどう捉えるかは別として、このインタビューを読んで、大事なのは彼らが根本で互いにリスペクトしあっていることを認識しているということだと感じました。ちょっとね、冒頭にも書いたように、映画について映画の一部抜粋して、ヤフーニュースにたまに上がる質の悪いドラマレビュー(話の内容を抜粋してネタばれして視聴者を煽る)みたいな記事がありましてモヤモヤしてたんですが、モートンのお陰で救われました。今後、もし、a-ha内部の揉め事ばかりフォーカスするような記事が出回ったらこのモートンの言葉を噛みしめたいと思います。