【翻訳挑戦】ハルケットはアーティストとして再浮上する


この記事は、VG+の記事の翻訳です。
http://pluss.vg.no/2014/01/10/1487/1487_22710120

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イライラしている魂:僕はいつも自分自身に追いつかない気がしてたんだ。自分の周りのこと全てに対して、充分な時間がない気がしてさ。そういった感じを、もうずっと感じてきたんだ。今回、スエーデンのスタジオで、3月にリリースする『Brother』を演奏したモートンは言う。同じ名前のシングルは次の土曜日、スペルマンアワードのショーで初演奏される。

ハルケット、アーティストとして再浮上する

ストックホルム(VG)ソーデルマルムの小さなスタジオでモートン・ハルケット(54歳)は人生を通して、また様々な旅を通しての兄弟関係について歌う。

”You’re still my brother, till the end of time” 3月にリリースされる新譜『Brother』の一部が鳴り響く。次の土曜日、Stavangerで行われるスペルマンアワードのショーでノルウェー人はこの曲を初めて聴くことになる。

ところで、この歌詞は「バンドの弟たち」への挨拶なのだろうか?
-今まで考えもしなかったよ。ハルケットは笑顔で答えた。

―これは愛と、互いに対する尊敬について扱ってるいるし、本当に多くの人の関係にあてはまるんだ。これは自分でもよく書けたと思う。
僕は、歌詞を宣伝してこなかった。限界への挑戦としての視点を得てから、この歌詞を書いたんだよ。

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同意しない
モートン・ハルケットは、自身のスエーデンのスタジオに座り、a-ha解散後のことについて、話してくれた。
彼の前作『Out Of My Hands』はa-haの2010年の解散後、
初めてのアルバムだった。
VGは、そのアルバムをモートンのアルバムというよりはa-haのアルバムっぽいとほのめかしたところ、彼は全く否定しなかった。
『Out Of My Hands』のマシンの部分は好きじゃなかったと、彼は言う。
このアルバムの目指す音楽もサポートメンバーも、ここ数年のa-haのアルバムと同じだった。

おしゃべりは最小限に!
僕は自分の周りの人やシステムのおしゃべりに
あまり我慢しなくてよくなったんだ。
モートンは言う。
だが、冗談で<<スエーデン人の悪魔>> と呼ぶスエーデン人のPeterKvintのことは避けない。

―a-haの過去はいつだって面前に鎮座していた。だけど僕はイライラしていたし、前へ進むのを待っていたくなかったんだ。
これは、そういった騒音のない自由なプロジェクトなんだ。
誤解しないでほしいんだけど、僕はこのアルバムにも、その後に起きたことも満足してるんだ。だけど、今の僕は何にも縛られないんだ。
空は広がっていて、僕は完全な自由を感じてる。この経験こそ、新たなスタートなんだよ

―a-haの再結成について、何度も聞かれたと思いますが?
―うん、そうだね。いつかあるかどうかなんて、僕は知らないよ。それを決めるのは僕じゃないし。だけど、僕たちの活動が終わったことは確かだよ。

最小限
『Out Of My Hands』のマシン部分は前作の終わり頃に出会ったスエーデン人のPeter Kvintによって、最小限に抑えられている。

―僕は、僕たちが同じことに反応していると感じてるんだ。
彼は耳を傾けることが得意だし、僕らは二人ともお互いの邪魔になるとは
感じてないんだ。
彼は僕のしたいことに好奇心を持ってくれているし、それは僕も同じ。
僕はこの共同作業がうまく着地していると感じているし、彼は掘り出しものだよ。
物事は決して簡単ではないし、スタジオでのことが最小というわけではないけどね、彼は言う。

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―では、a-haの中の自分と同じようにはいかない?

JAMMER:モートンとプロデューサ、Peter Kvintはソーデルマルムのスタジオで『Brother』を演奏する

―(a-haは)3人の創造的な個人とそれぞれの度やアイディアをぶつけあう必要のあるフィールドだった。
スタジオで音楽を作るプロセスは、恋に落ちてるときみたいなプロセスなんだ、誰かがやってきて、君の女の子を連れて行くような、ね。
でも、その宇宙がお互いに出会うと、より高い調和へと辿り着くんだ。
それは、どのバンドでも同じ事。a-haでも、Cold PlayでもU2でも。

『Brother』はKvintとハルケットが一緒に書いた初めての曲だ。彼らはソーデルマルムのスタジオで『Brother』を演奏してくれたが、表現が粗野になってしまうこともモートンのその深い声を使うことを避けることもない曲だ。

―そして、信じられないほど自由なんだ。僕は、今も以前と同じ気持ちなんだ… 全くの新しいスタートっていうね。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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