VG+(有料)の記事の翻訳挑戦です。
個人的に、このインタビューのツボは、マグスとモートンの友情ですね。
私は、a-haの曲の中では割とマグスの曲が好きなんです。
同時に、マグスはプロデューサーとしても、実力者だと思うんですよね。
マグスは、他のインタビューでもモートンを引き合いにだしたりしていますし、このインタビューで出てきたアドバイスにしても、モートンのことを考えてくれてるんだなーと、嬉しくなります。
本来のタイトルは、「Take On Meは作り替えてないんだ」ですが、個人的には今回のタイトル部分のほうが印象に残ったのでブログの記事タイトルにしました。
<<Take On Me>>は作り替えてないんだ
30年前、最悪の場合、<<Take On Me>>は、すぐに廃棄されかねなかった。
モートン・ハルケットは、その部分を平坦なものにしようとはしなかった。
(2012/4/14)
最高だとよく言われる曲っていうのは、本能的にボーカル部分の攻略がわかるものなんだ。
イマイチだったら、そもそもあまり演奏されないからね。
<<Take On Me>>がいい例だよ。僕は、あの部分を衝動的にやりたいと思わなかったけど、あの部分を粉々にしようとも思わなかった。
あの曲は、僕がうまく活かしてあげなくちゃいけなかったんだ。
モートン・ハルケットはVGに語った。
<<Take On Me>>のリフレインのところは、歌うには最悪だとみんな思ってるけど、僕には何も困難なことはないんだ。
あの部分を歌うのは、とても疲れるけどね。
―どうやって解決したんですか?
―僕はあの一番高い部分を長く保たなくちゃいけなかったんだ。僕がそれまでに歌ったことのない方法だったけど、<<Take On Me>>の場合は、すぐにどう歌ったらいいかわかったんだよ、モートンは笑顔で言った
a-haのボーカリストだった彼は今、ソロアルバム<>をリリースしているが、a-haとしても30年間次々とヒットを生み出している。しかし、彼は全てに満足しているわけではないようだ。
―<<Crying In The Rain>>は満足できたことがないんだ。僕は今まで歌ってきたものは、良いものにできたと思ってるよ、この曲もそう。とっても素晴らしい、だけどおもしろみがないんだ。あまり柔軟性がなくてね、もっとより深く、もっと違ったものにできたんじゃないかと思ってるんだよ
直感的なプロセス
モートン・ハルケットにとって音楽は、分析の必要のない直感的なプロセスで生み出される。
ソロアルバムにもカバーきょくはある。Kentの«Kärleken ventar»の英語バージョン、Espen Lindの<<Scared Of Heights>>、これは、彼がこの直感的な方法で出会ったもので、同時に、彼がみんなに知って貰いたいと思っている曲でもある。
―僕の耳にのこったノルウェーの良い楽曲を(アルバムで)とりあげたらどうか、という発案はマグネのアイディアなんだ。
ぼくはこのアイディアを気に入ってるから、次のアルバムでもやるつもりなんだ。
これは慈善事業としてではないけれど、こういった曲は市場に出回ってる良いものよりも、重要で、とてもいいものなんだよ。まだ知られてないけど。
<<Scared Of Heights>> は、彼がa-haのレコード契約をしているドイツでシングルカットされた。a-haがヨーロッパから南アメリカのツアーをしたのと同様、モートンもロシアから世界ツアーを開始する予定で、彼はごく自然にそれを待ち望んでいる。
―僕はソロアーティストとしては、この国々を訪れたことはないし、公衆は僕の曲を期待してないと思うんだ。
でも、僕に対して、a-haを強く連想するだろうし、ごく自然にa-haの曲を歌ってほしいと思うだろう。
僕はそれを切り離すことはできないし、それもまたいい宣伝になる。
みんなは、a-haの曲を期待してるんだ。みな、a-haの曲に強い絆をもっているからね、僕もまた、それを手放したいとは思わない。だけど、僕は一人でもできるし、a-haの曲をひきずったままでいようとも思わない、もちろん、a-haの曲を歌うときは知性と親しみをもって歌うけれどね。