a-ha:モートンとポールがコロナから復帰(後編)

前回のモートン編に続く、ポールとマグネ編です。
元記事:https://www.vg.no/rampelys/musikk/i/jaWd8o/a-ha-avlysningene-paul-og-morten-fikk-corona


ポール・ワークター=サヴォイにとっても、当然、これは良い経験とはならなかった。「最悪だった」と彼は言う。

「俺たちは30年のツアーで本当にわずかしかキャンセルをしてこなかったから、こういったことには慣れてないんだ。俺は、カリフォルニアのベニスにある家を出てからここ最近までほとんどずっとN95マスクを使ってきたんだが、ここに来て楽屋口では適当になってしまってたし、舞台上では密になってたからな。大失敗だ!」

「ノルウェーでは、それ(コロナ)はちょっとたちの悪いインフルエンザのような扱いになっている。誰も長時間における体への影響について心配していないんだ」

a-haのギターリストは、罹患してからテニスを少しみていたそうだ。

「ソファに寝転がってテニスー全仏オープンーを朝から晩まで見てた。酷い頭痛が治まりはじめてからは、自宅スタジオに火を入れて無理しない程度にちょっとばかり新曲を作ったりしてたんだ」

このスタジオとは、オスロにある家のことだ。

「俺は毎日、フログネル公園の中やソグン湖の周りを少し散歩したりしてる。なにはともあれ、故郷であるノルウェーにいられるのは気分がいい」

マネージャーのHarald Wiikによると、a-haがコンサートをキャンセルせざるを得なかったのは3回目だ。それは、1986/87年の最初のワールドツアーの時で129カ所回ったときで、もう一度は2010年73カ所のツアーのときだ。

また、Wiikは2018年に売り出された『Hunting High and Low』ツアーの一部が永遠に続くように感じているのも、原因の一部だという。とはいえ、チケットの売り上げは100万に達しているが。

「やっとアルゼンチンで再開したときにも、全く問題から解放されてはなかった。音楽リーダーのErik Ljunggrenが到着するなりコロナ陽性になり、ブエノスアイレスのホテルで10日間の隔離となった」とHarald Wiikは言う。

マグネ・フルホルメンー彼もまたコロナに罹患したことがあるーは、途中、コロナによってかなり厳しい制限があったと認めた。

「南アメリカ、アメリカそしてヨーロッパのツアーの間、とても厳しいコロナ対応に従ってきた。加えて、独自の決まりとして、クルーはマスク必須、バックステージではゲストをゼロにした。これは、それまでまだコロナに罹患していなかったモートンとポールが感染しないようにするためだった。」そう、マグネは語った。

「僕たちがスカンジナビアに到着したときには、言うまでもなく、(自分たち以外では)制限はなかった。これまでのギチギチなやり方を遂行するのは不可能だった。これは、もうそれぞれが(コロナに)注意し予防策を講じることに頼るしかなかった。誰もがコロナに罹患するのはもう避けられないとある時点で悟ってると思うけど、それでも僕たちはどうかキャンセルすることがないようにと願ってもいたんだ」

今、フルホルメンは7月31日のツアー終了を楽しみにしている。彼の言葉によると、熱狂的で感謝に満ちたファンでいっぱいの”ツアーだ。

「僕たちは、二年間の世界的パンデミックの後にみんなのために演奏することができたのは、とてもユニークな体験だと感じている。そして、僕たちは、7月の終わりにハリウッド・ボウルでロサンゼルスフィルハーモニーオーケストラと一緒にこのツアーを終えることを楽しみにしてる。これは間違いなく、死ぬまでにやりたいことリストの一つだしね!」

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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