先ほどのマグネのインタビューで、「僕とモートンは環境問題に関わってきた」ということを言っていましたので、当サイトにある環境問題関連をリンク+αしたいと思います。
「僕たちはもっと、もっと先のことを考えなくちゃいけないんだ。アンドレ・マルローの『誰かが多くを語る未来の出来事は、既に過去の一部だ』って言葉を覚えておいて」(『Eksil』より、ソーラーパワーを推進する中でバッシングを受けたときのモートンの言葉 1988年)
<小ネタ(Eksilより)>モートン、レナード・コーエンにからかわれていた
(上記に続き本から引用)「すぐに車業界は電気自動車を生産するようになる。ターゲットは環境を意識している若い世代、良心の呵責を感じている大人だ。僕たちはその人達と話し、状況を指摘し可能性を示すことで未来へと続けることができる。諦めては駄目だ。」(1988年)
『Eksil』
カーマガインタビュー(2010)より
モートン、電気自動車との未来
マグネ:20年前以上に、ノルウェーに初めて電気自動車を輸入したのは僕たちなんだよ
モートン:僕は自然に関する全てのものに強い関心があるんだ。環境に配慮するということは、僕たちの未来を論じることでもあるからね
モートン、電気自動車との未来 (2012年4月)
Morten:そうだね、環境問題に関する尽力と、自然とメカニズムについての興味はね。生きることのスタイルだから、ずっと。僕にとって、何が起きているかということに気をかけることは、ごく自然なことだから。何もあたらしいことではないよ。1985年からずっとそうだった。僕たちは座ってデータをみてるだけだけど、気がかりは変わらないよね。
Lindmo モートンインタビューその2 ー『Hjemkomst』で語られている期間のこと 東ティモールと環境問題について
今は環境問題について、どのような関わりをもち、急を要する疑問について、どうとらえていますか。環境問題について、時間を取ったりしていますか。
Lindmo モートンインタビューその2 ー『Hjemkomst』で語られている期間のこと 東ティモールと環境問題について 2019.09
Morten:そうだね。わかったよ。僕は、こういった課題を早急に切り離すためには、答えに向かってただ走るのではなく、ジョギングである必要があると思う。
(管理人註:急がばまわれではないですが、ペースを保って走るということだと思います)
全てをもっていかなくてはいけない。僕たちは、何かをするときには、次にどうすべきかということもまた、考える必要があるんだ。
今は時間は取れていないけれど、近いうちに解決すると思う。僕たちは、今チャンスがある。みんなで(環境のために)何かをやる必要がある。
人類がかついて経験したことのないレベルでね。僕らは今、これまでにはなかった新しい局面にいる。
僕たちには、持って生まれた才能も、道具もある。でも、これは一緒にやるための意志と才能だ。
僕たちは、今日の、工業とネットワーク、そして社会をもってして、当たらなくてはいけない。
これは、僕たちにとっての、唯一のチャンスなんだ。
争うための様々な形は、可能性を…船を沈めることになると、僕は思う。
ー若者と言えば、あなたは1990年代から気候問題や人権について積極的に活動されてきましたよね。「未来のための金曜日」運動のように、沢山の若者がこういった問題について取り組んでいることについて、どのように喜んでいますか
2020/11/27 モートンとマグネは作曲中。「ポールもきっと音楽を作ってる」(ドイツでのインタビュー)
モートン:今の時代は、多くの人がこの問題の重要性に気づき、興味を持つようになった。意識が研ぎ澄まされている。もし今取り組まなければどうなるか、誰もがわかるようになった。動物の世界に依存しているからこそ、そこに居場所が必要なんだ。環境を整えなければ、生きていけなくなる。これは論文ではないけど、僕たちが知っていることだ。僕らが苦境に立たされていることは間違いない。地球に人が住むための場所は、もうそれほど残っていない。僕らは、可及的速やか、かつ徹底的にこの問題に取り組まなければいけないんだ
ーあなたの主張を聞くと、気候問題についてまだ取り組みが足りないということでしょうか
モートン:僕たちは全ての懸念事項について答えるべきだけど、十分には出来ていない。でも、このジレンマを解決する道を見つけなくてはいけない。たとえ、習慣を変えたくないと思っていたとしても。僕たちはまだ、ものごとをひっくり返せる立ち位置にあるけど、でも、そう長くは待っていられない。僕たちは、(変化する)方向に、全てのプロセスを加速すべきなんだ。
当サイトはモートンサイトなので、マグネのは記事の中で引用したカーマガ記事のしかありませんが、モートンは一環して1988年からずっと環境問題に対して強い意識をもっていたことがわかります。先ほど翻訳した記事で、マグネがノルウェーは漁業と油田で発展してきたと言っていましたが、ノルウェー語の教科書によると、最初は(バイキング時代後の近代のこと)漁業、それから滝の水力を利用した工業、そして海の油田で発展してきたと。この油田によって得たお金によって、ノルウェーは福祉が充実し、年金もどこかの国みたいに貰えないかもという心配をせずに過ごせる基金としてきました。しかし、昨今は生産量も減少し、何より油の需要も減ってきているという環境的には良いけど国の資金としてはマイナスなジレンマが背景にあるようです。それがマグネの言っていた福祉とのジレンマ問題ですね。
モートンが、2019年や2020年のインタビューで語っていたことはまさにこれで、今回のプロジェクトがモートンにとって「進んでやりたいこと」だったことは間違いないといえるでしょう。今回のプロジェクトについては、マグネの言葉しかまだ出ていませんが、出来ればモートンやポールの言葉も聞いてみたいところです。