先日も書きましたが、現在、太陽エネルギーについて推進している人が、80年代後半から2000年までをa-haとのワールドツアー同行記を記載した本『Eksil』を読んでいます。勿論中心は、太陽エネルギーのことですが、a-haのツアーに同行しながら活動してたらしく、最初の数ページで既にモートンのことが記載されていました。
a-haは、太陽エネルギープロジェクトにツアーから寄付することを決めたそうなのですが、その関係で1988年、Kalvøyafestivalenでモートンにあったときのことが書かれています
レナード・コーエンもa-haも同じフェスに出ていて、a-haは1日目、コーエン氏は2日目の出演。
Sandvikaのシェラトンホテル(現:トーンホテル・オスロフィヨルド)にアーティスト達は滞在していて、そこから船でコンサート会場である島に向かっていたそうで、a-haもコーエン氏も同じホテルで居合わせたようです。
そこのロビーのカフェでコーエン氏が
「モートン、僕は今晩、君のコンサートで失神するよ。君が明日、僕のコンサートで失神してくれるならね」
と言い、著者曰く、会話でめったに答えに窮することのないモートンが返事を返せなかったのだとか。
かわいい……
ちなみに、その時のフェスの様子(一部)がYoutubeにありました。(探してみるものですね)
こんなにカッコイイのに、大御所にからかわれて答えに窮するなんてなんてかわいいんでしょう。
さて、この著者の推し進める太陽エネルギーは、実は油田のあるノルウェーにとっては当時、異質な提案でした。
なので、相当バッシングにも遭ったようですが、その時にモートンが言った言葉が最高です
「僕たちはもっと、もっと先のことを考えなくちゃいけないんだ。アンドレ・マルローの『誰かが多くを語る未来の出来事は、既に過去の一部だ』って言葉を覚えておいて」
未来を見据えた環境問題の解決策としての太陽エネルギー。当時、あまり理解のなかったそれを、それが語られるようになったら既に過去なんだということを言えるモートン。素晴らしい励まし方だと思います。
この本はまだまだ先が長いので、また面白い出来事があったらサイトに載せますね