87年6月22日、武道館。
休みにくい弓道部を休んで、学校の坂を全速力で走って家に帰った。
自転車で隣駅の花屋まで行って、モートンの好きな蘭の花を買ってきて、急いで着替えてライブに向かった。
ファン受付があって、そこに手紙と蘭を託せた。
ライブが始まったら、モートンと同じ場所で息が出来るんだって思って幸せだった。
もう死んでもいいと思った。
去年。弓道部を休むよりも何倍ものパワーを使って、子供を旦那に託してオスロへ行った。
坂を全速力で走る代わりに、シャルルドゴール空港を全速力で走った。
オスロについたらもうライブに行ける時間じゃなく、ファンパーティの時間が迫っていたから、たどり着いたホテルで大急ぎで着替えて、ファンパーティへと向かった。
最後の日の前夜祭の。
25年前、期末テストの一週間前だからと部活がなくてTVKをつけて、彼らのPVを初めて見たときは、こんな25年後が待ってるなんて思いもしなかったんだ。
見ながら12月4日のことを思い出しながら、そして、自分の席からは見えなかった映像とかみて、なみだが止まらなくなった。
メンバーが涙うるうるさせながら、演奏してるのがわかるんだもん。特にポール。
そして、モートンは凄い…
1曲目から曲を追うにつれて、同じ日の2-3時間の話なのに、ものすごい勢いで若返っていく。
これは、本当に驚いた。
ファンからの愛を受けると、モートンは若返るんだ!
1曲目と最後の曲で皺の数が違うんじゃないかと思うくらい。
モートンは一番年上なのに、ポールとマグが二人でモートンを挟んで、優しい目線で歌ってるのを見守っていたり、モートンが歌ってるときにポールが跪いて見上げてみたり。
こんなこというと笑い話っぽく聞こえるかもだけど、「モートン、やればできるこ!」って感じで見守ってて、モートンがそれに答えてること。
そして、モートンが観客に、今まで以上に愛を分け与えてることが、とても伝わってきた。
あの場所でも伝わったけど、このソフトでも十分に伝わった。
そして、嬉しいこと。
ドキュメンタリーが入ってるんだけど、日本語字幕がついてた。
モートンが何を言ってるのか解ってうれしい。
モートンが25年前と同じ達成感を実感したと言っている姿は、とても若返っていた。
ライブの後だったのかな。
どちらにせよ、どこかの国のファンが答えていたように、また新しい1章がa-haと一緒に始まったんだなと思う。
本当に彼らはかわいくて、かっこいい
そして最高だ。
私はつくづく、モートンに…そしてa-haに出会えてよかった。