a-ha:2000年のインタビュー ポールが日本のファンについて語っていた

youtubeでお薦めされたノルウェーの番組を見ていたところ、Magasinet(TV2)のインタビューがあり、この中でポールが日本についてちょっと語っていたので取り上げます(※ここはモートンサイトですが、嬉しかったですし、勿論モートンパートもあります)

動画はノルウェー語でノルウェー語字幕、そして設定からは日本語の自動翻訳機能が利用できますが、微妙なところがあるので、私のほうで訳し直して動画の下に載せます。


司会:機能、長期に渡るa-haのヨーロッパツアーがハンブルクでスタートしました。80年代のヒーロー3人がによる、世界への正式な復帰への挑戦です。多くの人はびっくりするかもしれませんが、マガジネットの特派員によると、コンサートは超大成功だったようです。メンバーたち自身も、このドイツの聴衆からの反応に、心を動かされたようです。

(Take on Meのバイク場面):オスロの3人の青年が歴史に名を残したのは15年前のこと。彼等は、国際的に成功を収めた初めてのノルウェーのポップグループとなった。

(シャイン・オン・TVの仮面の場面)a-haは世界を制し、5000万枚を売り上げその後、80年代の後半には徐々に表舞台から立ち去っていった。ここで(a-haの)物語は終わりだったかもしれない。

(シャイン・オン・TVのマグネのシーン)しかし、多くの過去の偉人のように、a-haはこの(成功するか)不明なカンバックに身を投じたのだ。

彼等は再び、トップへの道を上り始めた。失敗のリスクも大きかった。

昨日のハンブルクでのカムバックは、つまるところ、完全なアウエイでの勝利となった。

(コンサート会場)
モートン:こんばんは、みなさん。そして、ドイツ・ハンブルクでの初のコンサートにようこそ。

昨日のハンブルクのコンサートにて、聴衆が彼等のことを受け入れたのには何ら疑う余地はない。

「a-haはここドイツで場を制しました。つまり、これはカンバックが大成功したと言えるでしょう。
このノルウェー出身の3人は、今、クリスマスを前にしてドイツで楽しい日々を過ごすことができることでしょう」

Dagbladetは、このライブを6/6と評した。とても満足のいくものだったが、コンサートの後、話した彼等は少々驚いていた。

(以下、インタビューアとのやりとり)

ずっと長いこと来てなくて久々のドイツだったのに、こんな反応を貰えるなんて不思議な感じだ。(モートン)

10年ぶりのステージでしたが、以前と同じくらい楽しかったですか?

うん、僕としてはある意味、以前より楽しかったと言いたいところだね。以前に比べて僕ら自身が”リラックスして”みんなに向かい合えた。そうすると、更に良いものが返ってくるよね。(モートン)

彼等が少しばかり年を取り始めていることは何のデメリットにもならない。

38歳になって、一貫したコンセプトをもったコンサートをやるのは、23歳のそれとは違うよね。(当時とは)目標も、願いも、成し遂げてきたことも異なるし、他にも…ああ、まあわかんないけど、とにかくそうしたものや少しばかりの経験が補ってくれるからさ。(マグネ)

観客からの反応がすごかったですが、これほどすごいと予想できましたか?

いいや。俺らは日本に慣れてるから。彼等は(コンサート中に観客の)誰かが何か言おうものなら、「静かにするように」言われるんだ。彼等はどんなに小さな箇所でもすべて聞き逃すまいとするんだ。だからここでは、コンサートへの参加の仕方が全く違っていたね。四六時中パーティのような状態だったよ(ポール)


ここは、モートンサイトなので、あまり他のメンバーにキャーキャー言いませんが、ここはちょっと色々言わせてください。感動したので。

まず前提として、このインタビューは2000年のライブです。日本でも勿論、全国各地を回りました。しかし、残念ながらテレ朝の「あしたまにあーな(翌日のイベント情報を流す深夜番組)」とか、テレビ神奈川(だったと思う。テレ東、テレ朝かも?)での朝5時台のCMはあったものの、雑誌ではあまり掲載されず、女性週刊誌に若干広告が載った程度でした。そのため、このライブがあったこと自体、後から知った人のほうが多いようです。(少なくとも私の周りでは)

もちろん、ライブ会場では盛り上がりましたが、何分、知らない人が多かったので、思ったより入りが少ない会場もあったようです。

日本でのライブの日付は思い出せなかったので調べたところ、2000年の11月(Wiki)。つまり、日本の次がドイツだったのかもしれません。まあ、なんにせよ、クリスマスの前ということで12月がドイツだったわけです。

まあ、そうした状態でのドイツでの大成功だったので、メンバーが嬉しいのは当然といえば当然。モートンは相変わらずのモートン節で、昔に比べてリラックスした演奏できて楽しかったよという話となんか教訓っぽい話をしてますが、私が今回言いたいのはポールです。ポール!

いいや。俺らは日本に慣れてるから。彼等は(コンサート中に観客の)誰かが何か言おうものなら、「静かにするように」言われるんだ。彼等はどんなに小さな箇所でもすべて聞き逃すまいとするんだ。だからここでは、コンサートへの参加の仕方が全く違っていたね。四六時中パーティのような状態だったよ(ポール)

このポーズは「どんなに小さな箇所でも~」…で、「小さな」のところを手で示しているシーンです。ドイツでの反応と日本での反応は全然違うんだよということで、どちらかの善し悪しの話ではありませんが、なんか嬉しそう(笑)。日本のファンがライブ中、耳を研ぎ澄ませて聞いているのを感じとってくれていたんですね。

まさかドイツのライブの話題で、日本のファンについて話がでると思わずびっくりしましたが、映画で80年代のキャーキャーがあまり嬉しくなかったみたいな話もあり、それも考えると、「80年代の日本のコンサートで音楽を聴いて貰えてる感があった」というのが何より嬉しいです。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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