ベストヒットUSA,見られない人もいるということで、インタビュー内容を書き起こしました。(問題があれば削除します)。一部地域ではこれから放送ということもあるとのことなので、ネタバレ防止にインスタにあげた写真後からスタートです。
―(挨拶略)40年間も活動を続け、1億枚以上を売りつけたアーティストはかなり少ない。おめでとう。ニューアルバム『True North』について聞かせてください。
マグネ:アイディアはそうだな、パンデミックと関係しているんだ。日本には2020年3月に行く予定だったけど、世界ツアーがキャンセルになった。パンデミックの最初の半年は誰もが孤独に慣れようとしていたと思う。それで自分達に何ができるか考え始めたんだ。半年間でNetflixをたくさんみて、ブルース・スプリングスティーンの『ウエスタン・スターズ』の映像をみて、これをノルウェーで出来ないかと思った。ノルウェーの景色を発信してみんなに気を紛らせてもらおうと思って、それに僕らのパフォーマンスを映像にしたいと思ってたんだ。それでアルバムを出すことになった。
―曲作りはどうやって始めたの。アイディアがあったの?曲が降りてくるのを待ったの?
マグネ:それぞれ離れたところに住んでるから、基本的に決めたのはノルウェーにいる僕が6曲書いて、LAにいるポールが6曲でプロデュースすること。出来ればみんなで集まってオーケストラを交えてリハーサルしたかったけど、コミュニケーションは殆ど取れなかった。80年代初頭ように一緒に生活しながら作ったわけではないからね。勿論、モートンも書いた。
モートン:かなり前にマグネからメールでデモを貰って、きいてみてほしいと。とても良い曲だったからインスピレーションを得たことはすぐにわかった。全部良い曲で一つのアイディアでまとまっていたんだ。これはリリースすべきだと思った。シンガーとしての僕の役割はどんな曲にも自然に反応すること、理解すること、全ての曲音本質を出し切ることが義務だ。出し惜しみしないで。曲の個性を大切にしたい
―40年の間にa-haは成熟して、最新作『True North』はとても親しみやすいと思う。世界観に入って行きやすく色々考えさせられる。
マグネ:今の僕たちは昔のように成功ばかりに気をとらわれていないし、成功できるか心配する必要も無い。僕たちの歴史や次に時代に価値を加えたい。昔より自由なんだ。より美しいものを作り出したい、人々に希望を与えられるようなものを。このプロジェクトつながりと希望をもたらすものだ。今の若い人達は未来を考えなければいけないから、だからこのアルバムは未来への手紙も含まれている。孫の代の人達とか、音楽には人を繋げる力がある。今は明らかにつながりがないから、つながる世界になればと思うよ。
―君たちは一度やめて再結成し、新曲を発表してとてもうまくいってるようだ。 バンドは続けたい?
モートン:そう願うね。思い返すと僕たちはいつもそうしてきた。
マグネ:2010年にa-haをやめてもよかった。でも今思うとそうしなくてよかったよ。パンデミックが起きていなければ2020年はツアーをして2021年、2022年は休養にあててこのアルバムは生まれていなかったと思う。
―よりよい方法がみつかってよかったね
マグネ:正しく対処すれば災いがプレゼントになる。
―時間をさいてくれてありがとう、モートン、マグネありがとう
モートン:(笑顔で親指を立てて手を振った後、再度笑顔で親指を立てるポーズ)
マグネ:ありがとう
小林克也は時々いい加減なことを言うので心配でしたが(そして実際、また適当なことが入ってましたが)、良いインタビューでした。特に、モートンがシンガーとしての自分の矜持というか心構えというか…そうしたことを発言してくれたこともですし、a-haの今後について二人に聞いてくれたのも良かったです。
日本語字幕ではマグネの言葉が「やめなくてよかった」になっていますが、英語の部分で「Happy」という言葉も使っていて(しかも2回は言っていました)、今、a-haとして活動していることがマグネにとってはHappyであるというのが安心しましたし、何よりその言葉以降、モートンが笑顔になっていたのが良かったです。
さて、インタビューでは「かなり前にマグネからデモ(音源)を貰って」と話していますが、こちらは、先日の読売新聞のモートンインタビューによると「昨年の春頃」だそうです。「アルバムを作るつもりはなかったが、皆でアイディアを出し合ううちに良い物ができつつあるなという手応えを感じ、秋には録音を始めたんだ」そうなので、小林克也の言う「映画の評判良いから新譜を作ることとなった」というのは、また適当なことを言っているなという印象です。
モートン、すごく眠そうで…(笑)。a-haを続けるかどうか聞かれる直前はちょっと船を漕いでいましたね。きっとこの時、沢山のインタビューを受けたんだろうなと思うと、お疲れ様と言いたい気がします。
最後に、以前(80年代と2010年)にa-haが出演したときのものがyoutubeにあがっていたので、ご紹介しておきます。