―僕たちはここに来て、ゼロからチャンスをつかみ、発展させていきたいんだ

http://www.dagbladet.no/2012/09/23/kultur/morten_harket/musikk/turne/out_of_my_hands/23535523/

ブラジルの可能性:ブラジルは、彼がワールドツアー<<Out of my hands>>で演奏する沢山の地の一つだが、彼はこれから、ブラジルの人たちのために長く演奏していきたいと願っている。

―僕たちはここに来て、ゼロからチャンスをつかみ、発展させていきたいんだ

モートン・ハルケット(53歳)は、今回、より真剣な計画を立てている

リオ・デ・ジャネイロ(Dagbladet):
a-haはブラジルでは驚くべき人気だったが、それはそれだけだった。
僕たちはここを拠点にしようとは考えなかった。でも、僕はここから何かを得ようと
思っている、とモートン・ハルケット(53)は語る。

Dagbladetはブラジルの音楽の町、リオ・デ・ジャネイロで
ワールドツアー・<<out of my hands>>中の彼に会った。

この国では3カ所でライブを行う予定だ。
その最初となるのは、21年前a-haとして訪れ200000人以上をマラカナ・スタジアムで動員した場所だ。

ハルケットは有名なイパネマの浜のそばにたつ高級ホテルFasanoの最上階にいる。
彼は大西洋の彼方をみつめ、砂浜にうちつける波の音を聞いている。
遠くに単調なサンバドラムの音がかすかに聞こえる。

―僕は53歳になって、Rioに向かうビジネスクラスのなかで座りながら自問したんだ。
「すべてはどこから始まったのか」って。

挑戦プロジェクト

a-haの元ボーカリストはこの長いツアーを楽しんでいる。
ヨーロッパのツアーでは、ファンから寄せられる課題な期待に応えた。
そして、彼は今、ブラジルのファンがa-haでない彼にどう反応するかを期待している。

―確信はしてないんだ。これは一種の挑戦だから。
もしうまくいったら、ここをプラットフォームの一つとして、a-haでやっていたときよりももっと多くの時間をこの場所に投資し、真剣に取り組もうと思っているんだ。
ここに来て、ゼロからチャンスをつかみ、(活動を)拡大していく。
僕はここには大きな可能性を感じている。ブラジルの人たちは僕の音楽に興味を持ってくれているからね。
そう、モートンは語る。そして、彼は来年の<<Rock in Rio>>(7日間続く音楽の祭典)の参加についても、ぜひ考えたいとしている。

記憶に残るのは、1988年。a-haが彼らのサードアルバム<<Stay on these roads>>で
ブラジルでグループ最高の売り上げをあげ、プラチナアルバムになったということだ。

何も知らない

 ハルケットは、再び海を見ながら、思慮深く言葉を続けた。

―いや、僕はブラジルの音楽は全く知らないんだ。バンドも有名人も。
名前には興味ないから。僕は音楽を聴くけど、それを自分に取り込むのではないんだ。
自分の考えに取り入れるのではなく、ある一瞬に使う。
音楽を作るその一瞬にね。スタジオの中で。それで終わりなんだ。
僕は過去も先もみないんだ。

我々が話している間に、向こうにいた女性がこちらに来て「彼はモートン・ハルケットか」と尋ねてきた。彼女は南アフリカ出身で、もうずいぶん前に彼をコンサートでみたらしい。

一人での活動

彼はツアーを一人で巡ることについて隠さず話した。

―自分一人でツアーを巡ることは、a-haとして回っていたときより簡単だし、それほど寂しくないんだ。
僕は、今回のバンドメンバーと、マグネやポールと一緒にいたとき以上に連絡を取っているんだよ。僕は今までより自由になったと感じているし、自分が情熱を感じているものについて表現できるようになったんだ。これは、グループの一員だったときにはできなかったことなんだよと、彼は強調した。

彼はa-haの再結成について思索しようとは思っていないが、a-haの元メンバーたちとの古くからの友情に何の問題もないことも強調する。

ブラジルでのコンサートを終えたあと、彼はノルウェーに戻るまえにアルゼンチンとチリにも出向く。

その後、マネージャーのHarald Wiikと今回のツアーについて評価し、2013年の活動についても考える予定となっている。


原文では、マネージャーの名前がHarald Wiigとなっていましたが、ここでは修正しました。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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