『Hjemkomst』の刊行にあわせて、モートンはラジオに出たり、トークショーに出たり、Lindmo(トーク番組)に出たりとかなり精力的に活動していました。多忙のため、遅くなりましたが、新聞にイベントの様子が掲載されていましたので、訳しました。
https://www.ba.no/pulsen/festival/kjendiser/hvordan-lykkes-som-ung-artist-morten-harket-har-svaret/s/5-8-1143214
Vill Vill Vestは、Bergenで行われました。この記事はBergenAvisenのもので、まさに著者であるNillsonの「ホーム」でもあります。
9月27日の記事になります。
若いアーティストとしてどう成功するか?モートン・ハルケットが答えた
世界的スター、モートン・ハルケット(60)がVill Vill Vestで良いアドバイスをした。
音楽業界のフェス、Vill Vill Vestは8月、今年のカンファレンスプログラムのスペシャルゲストとして、他の誰でもない、ポップ界のレジェンド、モートン・ハルケットを呼ぶとアナウンスした。
長い列は、文学館で行われる「モートン・ハルケット in conversation」の138シートを我先にと取りたい大勢の人がいることの証明だった。
良いトリオ
モートン・ハルケットは音楽ジャーナリストのAudun Vingerと作家でBergens Avisenの文化ジャーナリストである Ørjan Nilsson の間に座った。
今週、Nilssonの『Hjemkomst:Morten Harket 1993-1998』が刊行され、賛否両論を得た。
今週、彼らはハルケットの男性ファンに会っている。彼らは、ロシアとブラジルからオスロまで、この二人が1時間、ノルウェー語で話すのを聞きに来たのだ。(管理人註:オスロのTanumで行われたトークショーのこと)
そして、今度は(英語で行われた)ベルゲンに。
自分を見つける
本は、a-haが一時休止し、モートンがソロ活動をしていた時期を取り上げている。
ハルケットは、その瞬間について、決して止まらない電車にたとえたジョークで理解した。
僕たちは、1991年にリオで舞台に立って、約200000人の動員レコードを打ち立てた。舞台に立って、そんなに多くを数えることはできなかったけど、感動する光景だった。でも、僕はどこにいたんだろう。
彼はそう言って、それが自分の転機となり、また、何かが間違っていると理解したと話した。
ーあなたと、他のa-haのメンバーは成功する用意があったのでしょうか。 Vingerが質問した。
ーうん。でも、その状況に対してはなかった
ハルケットが答えた。
彼はVingerに対して上着を振り始めた。
ー名声っていうのは、こんな感じ。止まることがない。
ハルケットはそういって、更に上着を振り続けた。
彼は、1990年代、彼が自分とは誰であるかということを見つけ出す必要があったと語った。
僕は話すのをやめて、物事が起きるままにしておいたんだ。これは、僕がやったことの中で、もっともタフなことだった。このことについては、 Ørjan が本の中で書いてくれているよ
私たちは、本の一部を教えてもらった:ハルケットの東チモールに対する情熱的な政治的貢献は、ノーベル賞にも一役買っていたとか!
アーティストとしてどう成功するか
ー良い曲を書くにはどうしたらよいですか。
サロンのどこからともなく、聞こえてきた
一番小さなことに目を向けたら良い。どんなことも大きいところからは始まらない。僕は、良い曲とは、特長にあると思う、それは他の曲から切り離してくれる。僕が曲を書いているときは、起きていることは起きているままにしている。君はその時、その場所で、それを忘れないように捕まえるだけで良い。
この会話の中で、音にすると短いハルケットからの答えは、とても長かった。
ー若いこれからのアーティストに対して、アドバイスはありますか
若者が質問した。
ー年をとることさ。
そう言って彼は笑い、付け加えた。
自分を信じることから始めなさい、そしたら見つかるよ
相変わらず言うことがカッコイイ……(うっとり)
モートン、ホントに電車に喩えるの好きだよね。
さて、記事の中で本の批評が賛否両論って出ましたが、ホントその通りでして…。NRKとDagbladetでは「苛々する言葉で綴られている」と書かれ、VGには「もっといいバイオグラフィーになりそうなのにね」と書かれ。著者の所属するBAでは★5つですが、有料会員以外読めません。
本自体は、面白いと思います。多分……
ただ、苛々するのは本当で、序章はすっ飛ばして最初の章を読み始めたところ、最初の1ページがほぼまるまる「腕萌え」なのです。
モートンファンである自分ですら辟易するほど、1ページの半分近くが腕萌え。
モートンファン同士での会話ならともかく、モートンに「きゃー」っていう系統の興味がない批評家が読むには、さぞかし辛かったであろうと同情しました。
モートンは比喩と説明が長いとカミーラが以前番組で言っていましたが、モートンなんて目じゃないほど、この著者の例え話や説明は長いです。時々、主語が微妙で、誰が話しているかわからなくなることも(苦笑)
とはいえ、昨日更新した内容でもわかるように、色々興味深い内容が沢山ですし、モートンの言葉も端々に出てくるので、「ファンブック」としては最高です。写真も若干ありますしね。