Spotifyで、『Take On Me』がリリース年別再生数1位、ビルボード集計の全プラットフォーム版ではトップ5に

『Take On Me』が、Spotifyの再生数ランキングでリリース年別で1位、トータルランキングで5位になったことが、VGの記事に出ています。以下、翻訳です。

a-ha:Spotifyで『Take On Me』がリリース年別再生数1位に

ノルウェー人で40歳…?なら、a-haのヒット『Take On Me』とは何らかの強い関わりを持つチャンスがあったはずだ。
このアメリカで1位になった唯一のノルウェーの曲は、ノルウェーで起きた一過性の現象ではなく、今でも世界で最も人気なポップクラシックの一つだ。
これは、つい先日アメリカのリストサービスが公表したチャートデータでも、強調されているのだ。
詳細は以下の通りだ

このリストは、どの曲が世界最大のストリーミングサービスでもっとも再生されているかを、リリース年単位で出したものである。その年ごとに最大再生数のものリスト化している。『Take On Me』は1984年の勝者だ。
勿論、『Take On Me』がヒットしたのは1985年バージョンだ。1984年リリースの『Take On Me』は2015年以前は配信されていなかった。尤も、『Take On Me』は1985年であっても、やはりトップであることは間違いない。a-haのこの曲は4億6300万回再生されているが、1985年のトップは2億5500万回だ。

– こういった形で『Take On Me』がグローバルに興味を持たれているという事実を経験できるというのは、とても素晴らしいし、同時にこういった形でそれぞれで記憶して貰えているというのは、やはり嬉しいモですね

Harald Wiikはそう答えている。

彼はまた、a-ha関連のマネージメント業務のうち、30%は『Take On Me』関連であると見積もっている。

youtubeでは、もうすぐ10億回再生達成

このチャートデータでは、その年の一番売れた曲や一番のヒットメーカーが必ずしも1位になるわけではない。 たとえば、ビートルズや、ブルース・スプリングスティーン、マドンナやリアーナがそうだ。
マイケル・ジャクソンなら1982年の『ビリー・ジーン』がSpotifyで最も多く再生される彼の曲だ。これは5億1700万回再生され、『Take On Me』を上回っているが、それでも些細な助けにしかならず、1982年で一番再生された曲はTotoの『Africa』、5億5200万回だ。数多くの古い曲が『Take On Me』同様、5億回近くの再生回数となっている。

a-haのこのヒット曲が最近でも人気があるとはっきりさせるために、1984年ー85年に「ビルボードトップ100」でトップになった曲の再生数を見てみよう:
* Van Halen: «Jump» – 2億4000万回
* Bryan Adams: «Heaven» – 1億2800万回
* Dire Straits: «Money For Nothing» – 1億2600万回
* Madonna: «Like A Virgin» – 6400万回
* Paul McCartney & Michael Jackson: «Say Say Say» – 2400万回

YouTubeでは『Take On Me』は、8億8600万回の再生数を記録している。Harald Wiikは、今年中には10億回に到達するだろうと見積もっている。YouTubeにおいて、曲の再生回数が10億回を超えるのは普通の事だが、それはほぼ、最近のヒットのみだ。

ーこの再生回数を達成できる曲で、一番古い曲になると思っている。『Take On Me』は2年に渡る曲だったにもかかわらず、世界的なスーパーヒットになったということが、僕たちが一番心が動かされていることでもあるんだ
そうWiikは答えた。彼曰く、この曲はアメリカのラジオ再生回数でも500万回を達成しているらしい。
ーこれはつまり、35年に渡り、一日あたり300-400回もラジオでかかっているということなんだよ

1900年代のトップ5

ビルボードは10月、1900年代以降、世界で最もストリーミング再生された曲リストを公開した。(これは全てのプラットフォームを集計したもの)
そこでは、『Take On Me』は5位となった。1位はQueenの『ボヘミアン・ラプソディ』、続いてNirvanaの『Smells Like Teen Spirit』、Guns N’Rosesの『Sweet Child O’Mine』、『Novenber Rain』となっている。
同じく10月、New York版『Time Out』が、『80年代ベストソング』を発表し、『Take On Me』はホイットニー・ヒューストンの『I Wanna Dance With Somebody』(Spotifyでの再生回数は3億2100万回)に続いての銀メダルを獲得した。

a-haのイラスト化による原題ポップカルチャーの衝撃は、Weezerが今年始めにカバーしたバージョン-ミュージックビデオー「ハリウッドで最も嫌われている若者」16歳のFinn Wolfhard(『Stranger Things』のテレビシリーズやキングの『IT』カバーバージョンで有名)が出演しているーでも、その手法が使われている。

2013年には、アメリカのラッパーPitbullが、クリスティーナ・アギレラと共演し世界でトップ10ヒットになった『Feel This Moment』では、『Take On Me』のサンプリングがベースとなっていた。-モートン・ハルケットと彼らが共演したのがこちら。

アメリカのビジネス誌Quartzは12月、『2018年、Hollywoodで最も愛された曲』は『Take On Me』だったとし、歌の『決して消えることのない美しさ』を賞賛した。(参考:『2018年は『Take On Me』当たり年』
記事では、『Take On Me』が2018年の10本の映画のサウンドトラックにクレジットされている(また、2016年と2017年もそれぞれの年で5本のサウンドトラックに含まれる)としているが、HBOのシリーズ『The Leftovers』で使われた有名な話は含まれていなかった。

2018年の映画では『Deadpool2』『Ready Player One』、『Riverdale』と『Transformers』ではハッキリと、『Bumblebee』ではちょっと遠回しに使われている。

新世代にも

ー『Take On Me』はこれまでも、ハリウッドで取り上げられてきた。でも、2018年にトップになったのは、1つまたは他の理由が別にあるんだと思う

マグネ・フルホルメンは、そう言った。マグネは、『Take On Me』が継続して取り上げられ、日の目を見るようになったのは、『Take On Me』で育った世代が、映画監督の世代になったからだと思っている。

ーこの曲は、まるで異なるタイプのアーティストから参考にされてきた曲だ。エドシーランからカニエ・ウェストまでね。それは様々なジャンルであって、時としてそれがたとえばヒップホップのリリースから若いファンへと繋がったりする。

それだけではないと、a-haのキーボードプレイヤーは強調する。
ーアメリカ人はビルボードのトップになった曲を愛してるんだ。それははじけていて否定ようがないくらい面白いし、僕たちのバンドとしてのファーストシングルもそういった成功を収めた、その頃生まれてなかった世代にとっては新鮮に映るんだよ。


表舞台に戻ってきた:10月、11月はヨーロッパでのアリーナツアーを15カ所予定している。コンサートはデビューアルバム『Hunting High and Low』を中心にしたもの。アルバムの1曲目でもある『Take On Me』はコンサートで聞けるチャンスがあるのは良いこと。写真: Knut Erik Knudsen

追記:Spotifyのリストには他にも沢山のノルウェー人がいた:2009年の勝者『Hey, Soul Sisiter』はアメリカのバンドTrainのものだが、曲はEspen LindとAmund Bjørklund、バンドのボーカリスト による共作だ。Lindと Bjørklund は、プロダクションにも重点的に関わっている。
更に追記:スウェーデンのアーティストはリストにいなかった。

(以下チャートリストのみなので省略) チャートリストはこちら


「スウェーデンのアーティストがいなかった」というのを追記することに、なんかこう、屈折したものを感じます。「a-ha?ABBAじゃなくて?」と私も散々言われましたが、以前にも、「スウェーデンにはABBAがいる、でもノルウェーはいない」と言われていたという話をしてくれた人がいました。(今はa-haがいるから言われないでも済む)
ベスト5っててっきりSpotifyでかと思ったら、Spotifyを含む全体でしたか。

(上記画像です)。それにしても、このモートンはカッコイイです。文中にもありますが、コンサートでの『Take On Me』もかなり良いので、ぜひ来て欲しいし行きたいです。記事では今年秋のヨーロッパでのコンサートのことが書かれていますが、『Hunting High and Low』を全曲やるということで評判がよく、来年クリスマスまでのワールドツアーに昇格しています。来年は『Take On Me』35周年ですし、映画も公開予定、ぜに日本にも来て欲しいです。

ということで、来日署名をやってます。よろしければ、そちらにも署名いただけると嬉しいです。

署名サイトはこちら

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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