ノルウェーのミュージカル女優:無人島に持って行きたいのは『Scoundrel Days』、好きだったのはモートン

2017年の記事です。 ノルウェーのミュージカル女優、 TRUDE ØINES が「Havboka」という海と人をテーマにした舞台に出演するにあたり、インタビューを受けています。そのインタビューの8割がa-ha,モートン関連になったので紹介します。
https://www.itromso.no/feedback/2017/03/09/%C2%ABJeg-var-dypt-og-inderlig-forelsket-i-Morten-Harket%C2%BB-14414523.ece

モートン・ハルケットに、心底夢中だったの

-3月8日はお誕生日だと読みました。おめでとうございます。私からの「文化的な」プレゼントとして、何かCDをお渡しするとしたら、何が良いですか。

Trude:ありがとう!a-haの『Scoundrel Days』がいいわ。

-最も難解なセカンドアルバムと呼ばれていますよね 何故これなんでしょう。

Trude:私にとっては懐かしい想い出になっているの。祖父と一緒にカセットで聞いたの。祖父の好きな曲も、ヘッドフォンで聴いたりしたわ。

-素敵ですね!おじいさまはa-haのファンだったんですか。

Trude:はは、それはないわ。祖父はアコーディオン音楽が好きだったの。だから、私は祖父のためにかけていたわけではないの。でも、祖父はとても優しい人だったから、私に自分のヘッドフォンを貸してくれたわ。私は英語が出来なかったから、自分でみつけたテキトーな英語で歌ってたの。でも『Maybe Maybe』は簡単だったわよ。

-(当時の)女の子達は、メンバーのお気に入りを決めたりしていました。誰が好きでしたか?モートン、ポール、それともマグス?

Trude:ああ、それならモートンだったわ。彼に無我夢中だったの。あの髪型も何もかも。モートンがあの髪型をやめてそのままの髪にしちゃった時は残念だったわー。でも、その時はベッドのところに大きいプラカートを掲げてたから、それをみて時々泣いてたの。

なーんてね、ちょっと大げさな冗談だけど。その頃、私はバービー人形とその家族で遊んでいたのだから…彼らは私たちの親みたいなものだから、要するにとっても若かった頃のことなの。

ーそれは、大騒ぎだったんですね。それからずっとファン活動してたんですか。

Trude:へへ。そう、暫くの間、私と友達で女の子同士のそういうクラブを作ってたの。彼らのことはかなり長い間好きだったんだけど、ソロとかが出た時になんかわからなくなってしまって。それでも、10年間くらいずっと好きだったの。

-なるほど。彼らのライブは見たことがあるのですか?

Trude:ウレボールスタジアムでの2000年代のコンサートに行ったわ、まるで13歳のときに戻ったかのように感じたの。彼らは新しい曲も、昔の曲も沢山やってくれの。それは良かったし、心動かされたけど、人が多すぎてカオス状態で叫んだりしていてコンサートが台無しだったわ。せっかく彼らが懐かしい曲を歌ってくれて、昔のヒット曲を聴ける状態だったのに。

-でも、あなたは世界一歌うのが難しいと言われてる『Ja, vi elsker 』と同様、難しいと言われている『Take On Me』は歌えるのでは?

Trude:ええ、覚えてはいるんだけど、記憶はもっともアテにならない友達だから、そこだけ覚えてるのかも。

ー11オクターブを越える歌を歌えなかったとしても、何も恥ずかしいことはないですよ。最後にコンサートに行ったのはいつですか。

Trude:暫くコンサート行ってないから。でも、そう、Bastard BarでFoo Fightersがやっていたのに行ったの。全然長く感じない、素晴らしいコンサートだったわ。

(以下、a-haに関係ないので略。彼女はこのコンサートでFoo Fightersのオタになったそうです)


いやぁ、この人とモートンについて語り合いたい(笑)。彼女は2017年のこのインタビュー時点で36歳。1981年生まれということで、『Scoundrel Days』リリース時は5歳。モートンがリーゼント風の髪をやめたのは92年頃でしょうか。わかります、わかりますよ。突然、三つ編みし始めたときはどうしようかと思いましたもん。今でも、映像でみると「なぜ、この髪型を選んだ」と思いますが、当時のインタビューでは「ヒッピーに憧れている」ような感じだったので、まあ、そういう時代もあったんだねってことですよね。うん、あれは11歳くらいなら、泣くのわかりますよー。なんでこれーってなるもの…。それと『Maybe Maybe』が簡単で良かったというのもとってもわかります(笑)

個人的には、モートンがソロをやったときは「よし!来た」と思いましたけどね。やっとモートンをルックスだけみたいな言い方する人が減るぞと。このあたりの話はし始めると終わらないのでまたいずれ…。

ちなみに、彼女が2000年代に行ったという、ウレボールスタジアムでのライブの前座はSondre Lerche。その時のインタビューはこちらです。
そして、『Take On Me』は11オクターブはないような気がします。ちょっと大げさすぎかな。
最後に、そのコンサートの映像をつかった公式ビデオを。アンネリさんのホームページにも写真が載ってます。


投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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