Morten,Stortorgetで95年のソロライブの評価を覆す

先日のHamarでのa-haのコンサートですが、Hamarでのa-ha自体のコンサートは初めてでも、モートンにとってはそうではなかったようで、かつてのライブと今を比べた記事が出ました。以下、翻訳。元記事はこちらです。https://www.stangeavisa.no/kultur/slaktet-morten-harket-i-stangehallen-i-1995-tirsdag-kveld-trillet-han-terningkast-5


Morten Harket, 1995年の『ズタボロ』評価を塗り替える 

火曜日の晩、a-haはHedmarken初登場としてStortorgetの舞台に立ったが、23年前、モートン・ハルケットはStangehallen(スタンゲホール)で演奏していた

「モートンの粗野な献身」 1995.11.24の記事

世界的スター、モートン・ハルケットがStangeに来た。a-haは解散していた(管理人註:a-haが公式に解散宣言したのは2010年のみであり、それ以前は解散ではなく休止です)  それはともかく、当時はモートンは自分のバンドとソロで打って出ると決めていた。彼は『Wild Seed』でまずまずの成功を収め、オスロをかわぎりにノルウェー全国ツアーに出た。Stangeは、オスロの次、2番目の場所だったが、ファンはそんなことは構わなかった。400人のオーディエンスがこの体育館に集まったのだ。

当時のHA紙休日版における批評は、若きジャーナリスト、Ola Bjørlo Strande fra Otte­stad -現在はNRK Hedmark およびOpplandで働いている-が書いている。彼は明らかに、これっぽっちも感動していなかった。

HAデジタルアーカイブ版1995年11月24日の記事から引用してみよう。

舞台にたつアーティストとして、ハルケットはまだまだ学ぶべき点が多い

彼自身が意味を理解していない箇所が多いように見受けられ、まるで棒読みの如く、意味を成さないフレーズがあった

歌から受けたインスピレーションは、ほぼ「空白」だ

はっきり言って不愉快だった

今週火曜日、Ola Bjørlo Strande は再び、モートンの目の前にいた。ほぼ最前列で。今回は私人として、ご機嫌で仲の良い友人と、手にはおいしいドリンクつきだ。そして、今回のコンサートは彼にとって、以前よりずっと良いものになった。

「バンドの中でただ一人の低音であるモートン・ハルケットは、比較できる人はいない。彼は歌う以外のことからは解放されていた。それこそ、彼のすべきことだ。私にとって、これは喜ぶべき驚きだった。不快な音もなく、群衆に紛れてしまいたいという思いもしなかった。彼は歌い、自分の声が語りかけるに任せていた。それが良かった」

彼の今回のバンドは、a-haであり、1995年のStrandeにおける彼のバックバンドよりも、少しばかり訓練されているし、一緒に演奏してきた時間も長い。

「スタンゲホールでの評価はせいぜい2,最大でも3だった。今回のコンサートは5だ」(管理人註:ノルウェーの評価はサイコロの目で表すので最大6です。6は見たことがありませんが

他のノルウェー人の多くは、a-haを追い続けてもうすぐ40年になる。

「私はa-haが好きなんだ。『Taken On Me』はUSAのトップになる前に購入した。『Crying in the rain』まではよく聞いてたんだ。a-haオタにはならなかったけど。だが、彼らは卓越した音楽家であり、時代に残る良いポップス曲を作ってきた」Strandeは、Hamarでa-haを体験した数百人のうちの1人として、そう結論づけた。


95年のモートン、カッコイイ。そして若い。初ソロコンサートの辛い批評を書いた人が、23年経ってモートンへの評価を改めたというところでしょう。ははっ、ざまあみろ

モートンは当時、ギターをもって番組に出ると「弾けるの?」とか結構、馬鹿にされた扱いでして、私は当時非常に腹が立っておりました(私がネットをはじめたのは94年。サイトを作ったのは96年なのです)。個人的に、モートンに対する辛辣評価の一部は男の嫉妬だと思っていますが、この人のように、素直に評価が覆ったと公言してもらえるのは良いですね。Hamarでのコンサートは非常に良かったようで、何よりです。最後にいくつか、Hamarの動画をyoutubeから上げておきます。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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