2月のコンサートで「a-haはイスラエルのコンサートをボイコットすべき」というチラシが配られていたのは、私のレポートでもお伝えしましたが、6月21日、a-haは無事、イスラエルでのコンサートを行いました。
それに先駆けて、コンサートの前日、テレビのインタビューに答えたものがMIFF(Med Israel For Fred:イスラエルと共に平和を)のサイトに掲載されました。
https://www.miff.no/kultur-2/2018/06/20nektet-a-boye-press-morgen-spiller-a-forste-gang-israel.htm
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圧力に屈するなんてごめんだ 明日、a-haはイスラエルで初めてのコンサートを行う
テレビインタビューで、a-haはこれまで一度もイスラエルでのコンサートをボイコットしたことはないと答えた(2018/6/20)
木曜日、ノルウェーのグループ、a-haはイスラエルで初めてのインタビューを行う。コンサートは、Raanana-amfiteaterで、彼らのツアー「エレクトリック・サマー・ツアー」の一部として行われる
a-haは1982年にモートン・ハルケット、マグネ・フルホルメン、ポール・ワークター=サヴォイによって結成された、ノルウェー史上もっとも成功したポップバンドだ。
このノルウェーのグループが昨年発表したイスラエルでのコンサートは、BDS運動ーイスラエルにおけるボイコットを提唱するーからの圧力にあった。
BDS運動は、彼らを批判を却下し、ボイコットすること自体が「全体主義思想を思い出させる」(管理人註:発言主はマネージャーのHarald Wiik)と主張した。
イスラエルのインターネット会社Walla!によるネットテレビのインタビューで、a-haは決して圧力に屈しないことと、彼らのイスラエルでの初コンサートを中止にしないと発言した。
「僕らが考える、もっともポジティブな活動は、世界中で僕たちの音楽をプレイできるということなんだ。僕たちはここに何かをしてもらう為にいるのではなく、僕たちのファンのために、僕たちの音楽を演奏しに来てるんだ。僕たちにとっては、それが一番シンブルな選択なんだよ」マグネ・フルホルメンはそう伝えた。
イスラエルの番組司会者はBDSからの圧力についても質問した。
「彼らは僕らがここにくるのに反対だったんだ。僕たちは、彼らがやっていることには賛成できない。もし、仮に僕らがイスラエルをボイコットしたとして、それで僕らは終わることができるかい?今度は、他の国々でも、結局、ボイコットせざるを得なくなるだろう。僕個人の意見としては、ボイコットは間違いだと思う。ここに来ることは、そう難しいことじゃないんだ」
また、グループは、イスラエルとのつながりについても質問を受けた。
ハルケットは、彼らはキリスト教の国でクリしチャンとして育ったこと、キリスト教を通じてイスラエルおよびイスラエルの歴史や人々とつながりがあるのだと話した。
司会者は、彼らの音楽が平和に貢献すると思うかについても質問をした。
「僕は、音楽は人々が出会い会話する事に繋がってると思う。言葉としての音楽は、世界中の、違う場所に住んでる人たちに一緒に祝う機会を与えたり出来るんだ。
音楽は(世界の人々を繋ぐ)共通の絆なんだ」フルホルメンはそう説明した。
これまでなぜイスラエルで演奏しなかったかについては、ハルケットが笑顔で答えた
「これまでは、ここで演奏しないかっていう問い合わせがなかったからね」
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短い文章ですが、a-haらしさ満載かつ勉強になる記事でした。
イスラエルでのボイコットについて調べた結果、そもそもなぜユダヤ教徒が弾圧されるのかまでGoogle検索する羽目に…。
ま、とにかく、BDSというのはWikiによると、「ボイコット・投資撤収・制裁」運動というものだそうです。
詳細はWikiをご覧ください
モートンが言うように、世界中のあちこちで誰かの正義のためにボイコットしてたら、どこでもかしこでも演奏できなくなりますし、まずは平和にコンサートが終わって本当によかったと思います。
2月のコンサートでビラを貰ったときは本当に驚きましたから。(もめる国より日本においでよとも思ったけど)
普段、意味わからない扱いされるモートンの発言も、今回は特にわからないとは言われてないようで、実際、とても言葉を選び敬意を払った発言だと思いました。
そしてマグスの言葉。
これは、彼が実感してるからこその言葉ですよね。なんともマグスらしい発言だし、同時にファンとしてすごく嬉しい言葉です。
2010年の「解散コンサート」に行ったとき、私は自分が見る予定だった2日間(12月3日・4日)のコンサートのうち、1日目が大雪によるディレイで見ることができなかったのでした。でも、ファンパーティーには行きました。ファン・パーティでは、知らない人同士が電車ごっこをしながら、ドリンクを取りに行き(笑)、カタコトの英語で喋り、a-haの音楽で踊りまくりました。
2012年のモートンのお誕生日ライブでは、サプライズとして、世界各国から集まったみんながモートンに「ハッピー・バースデー」を歌いました。
私は、自分から話しかけるのが極端に苦手なタイプなので、他のファンパーティを楽しんでる人よりはずっと経験は少ないですが、それでも、このマグネの言っている「世界中の違う場所に住む人たちが、音楽を一つの言葉として会い、一緒に話し、お祝いをする」というのを体験してきたと思います。
ネットのおかげでファン同士がコミュニケーションをしやすくなったりという要素はかなり大きいと思いますが、しかし、彼らの音楽があったからこそのファンなので、言語としての音楽というのは、その通りだと思いました。
ファンとして何が嬉しいって、a-haの音楽をファンが共通言語として繋がってるという事実を、マグスが受け止め、何より大事に思ってくれているのが伝わってくるようなことばだと思うからです。