トミーネがMax Factorのキャンペーンに出演

ガールというと失礼ですね。
というのは、「キャンペーンガール」というだけで、このビデオのコンセプトを壊してしまう気がするくらい、
このキャンペーン、素晴らしいコンセプトだからです。
それは追々述べるとして、そのトミーネのインタビューが掲載されていましたので、まずはMax Factorの動画からどうぞ。

このキャンペーンに関してのKK.noのインタビュー記事が、ノルウェーのプレス教会から評価されたということで記事が出ています。

以下、訳です
http://www.kk.no/showbiz/qa-med-tomine-harket-43590

彼女を(ミュージカル)『アニー』や『Stjernekamp』(スター歌合戦・去年出てましたね)で見たり、『Nosralgi 3millioner』や『Du fortjener å være alene nå』が自分のプレイリストに入っているという人もいるだろう。
だが、今回の歌姫トミーネ・ハルケットは、全く違う。今、彼女は、ご存知の通り、マックス・ファクターの痛烈なキャンペーンで目にすることができる。
このキャンペーンでは、大人の女性や若い女性の自尊心が、男性の好みや(実際には男性にはありもしないかもしれない)理想像に支配されていることにフォーカスを当てている。

ビデオの中で、ハルケットは他のスウェーデンやデンマークからと一緒に若い女性の一人として、作家のLinnea Myhreと会話をしている。
このキャンペーンビデオでは、若い女性たちが、「何が彼女のファクターなのか」について語っている。

「ありえないことだった」

ハルケットはKK.noに、今まで一度も化粧品のキャンペーンに自分が出るとは思わなかったと話した。

「ありえなかったのよ、だって、私は今まで、私たちが焦点をあてるべきは外見以外だって、主張してきたんだから。だからこそ、このキャンペーンは、内側の美しさを扱うという意味で、とても素晴らしいものだわ」

ハルケットは若い頃から表舞台にたっていた。そしてその頃から、自分や他人に対して聞かされることを我慢せざるを得なかった。

「たとえば、自分のことに対して、10個のポジティブなコメントと1つのネガティブなコメントが書かれていたとするでしょ。そうすると、そのたった一つのネガティブなコメントが自分の中に入り込んでしまう。それは、非常に危険なことなのよ」
「私はもう、今まで自分が言われたネガティブなコメントは捨ててしまったから、自分を過小評価なんてしないけど、でも、16歳のときの自分は全然違ったの。
誰か解らない人が、『君は太ってるね』ってコメントするんじゃないかって気になって、聞くのが怖くなるの。男性のもつ「ロールモデル」に従うようなコンセプトは、真っ平だわ」

『完璧な外見』は、他のどのテーマよりも話題になるテーマだ。そして、ソーシャルメディアはそこで大きな役割を果たす。
インスタでは、ハルケットは20000ものフォロワーがいる。そして、彼女はKK.noに、彼女がインスタで何度も露出の多い格好での写真を披露していることについて、その理由を、自分の小さな妹にいずれ説明しなくてはいけないと言う。彼女曰く、そこには多くの人が考え得る理由とは別の理由があるのだそうだ。

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ビデオでは今までの化粧というのは、女性が自分の足りないところにばかりフォーカスしていて、隠すことばかりだった、他の人と比較ばかりしていたと。
つまり、自信をなくさせるようなものに囚われていたというような話で進みます。
そして、本来は誰もが一つは自分の誇れる箇所を持っているのだと。
メイクは、あなたをあなたにする道具。
自分を見つめて。さあ、あなたの『ファクター』は何なのかと問いかけます。
最初のうち、自信なさげだった女性は皆、嬉しそうに楽しそうになる。

うん、いいですね、こういうCM.

日本では、去年「逃げ恥」で化粧品のCMを打つ石田ゆり子の役が注目を浴びましたが、それでも、その程度。
何年か前のシャンプー「椿」のCMだって、「女性はそれだけで綺麗だ」というスマップの曲とコンセプトは悪くないですが、でも、『褒めてくれる』のは
スマップという男性イケメンたちなんですよね。
このノルウェーのマックス・ファクターのCMのように、「誰かに評価されるためでなく、自分で自分を好きになるための化粧」というコンセプトには
まだまだ遠い気がします
日本のマックスファクターは、SKIIですが、「若い頃から変わらない美しさ」にフォーカスしているのであって、やっぱり「若さ」メインですしね。

こういうCMが評価を得るということは、ノルウェーもまだまだ「男性視点」の商業主義なんでしょうけれど、日本は更にそこにすら行き着けないですからね。
やっぱりちょっと羨ましい気がします。

そして、トミーネは今23歳だとのことで、この年齢でここまで達観してる女性も凄いな…というか、外見について色々考えさせられたのは
モートンが父親だからこそというのも大きい気がします。色々言われてきたでしょうからね……(遠い目)
(モートンは男性ですが、ボトックスは使ってないよ・僕は何も気にしてないよと美容についても答えたりしてますしね)

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

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