モートンの「a-haは最終章」について

以下は、今朝、a-ha-live.comに一部翻訳引用された、モートンのインタビューについて、VGが取り上げたものです。

モートン・ハルケット a-haは最終章にある

ノルウェーのポップスバンドの冒険談がもうすぐ、再度の終わりを告げる。
モートン・ハルケットは、5月7日のベルゲンでのコンサートの後、明かりを消す。
a-haは、去年の秋、アルゼンチンとブラジルのコンサートでの復活し、今は彼らの最新アルバム『Cast In Steel』のプロモーションでヨーロッパツアーの最中だ。
バンドは、祖国ノルウェーに戻り、オスロ、スタヴァンゲル、ベルゲンでのコンサートを行う。しかし、2010年に解散コンサートを終えて復活したこのバンドは、このノルウェーでのコンサートを最後に終わってしまう。

スイスの新聞Blickにおける、a-haのボーカリスト、モートン・ハルケットのインタビューを信じるなら、
というところだが。

「a-haは最終章を迎えたんだ。僕は素晴らしい数年を過ごすことができた、でも、このツアーの後は終わりを受け入れることになる。僕たち3人はもう、単純に、これ以上は一緒に、レコーディングやツアーやコンサートのために一緒に立つことはないんだ。」
彼は、インタビューでそう言った。

彼曰く、「a-haと働くことは、彼にとって魂の計画(*1)上での同意が必要だが、もう、それは存在しないのだ」と言う。

ハルケットのこの発言は、ドイツで最初に出版される自伝『My Take On Me』の発売と結びついているものだ。
彼はまた、バンドを続けることと収入の問題についても質問を受けている。

「ああ、僕はa-haのおかげで、いい収入を得たよ。僕は、もう自分が本当に望まないことは、続ける必要はないんだよ。」
エリートセレブであったことを寂しく思う日もこないと彼は言う。
インタビューによると、彼は7歳の娘と共に、のんびりした生活に戻ることに惹かれているのだそうだ。
「心が真に望むところは、そこにあるんだ。5月7日の僕らの最後のコンサートの後、僕は裸足(*2)でそこから去り、明かりを消すんだ。」
(マネージャーである)Harald Wiikは、インタビューの引用にこうコメントしている

「モートンの引用された箇所について、私がコメントすることは出来ない。私はインタビューに同席できなかったからね。この引用が正しいのかどうかについては、保留すべきだ。このインタビューは英語からドイツ語に、そして再びドイツ語から英語に翻訳されているからね。けれど、私がはっきり言えるのはツアーはいい雰囲気だということ、とても楽しいということだよ」

彼はそう言って、また、以下のように付け加えた。
「5月7日以降の予定は作っていない。私たちはずっとバンドについて、アルバム一つとツアーの間、一緒に活動するとしてコミュニケーションを取ってきたんだ。そして、この復活の周りはとても良い感じだし、私の計算では、このツアーには約40万人を動員するだろう。これは、とても良いことだよ」

この記事はかなりセンセーショナルですが、まず一番に大事なのは、マネージャーも言っている通り、「英語のインタビューがドイツ語に翻訳され、更にドイツ語から英語に翻訳されていること」でしょう。
この今、私が書いている記事に至っては、「英語のインタビューがドイツ語に翻訳され、再度ドイツ語から英語に翻訳されたもののサマリーがノルウェー語で記載され、それを日本語に翻訳している」状態なので、先日、ノルウェー大使館で行われたセミナーの「第三言語からの翻訳」どころの話ではなく、ニュアンスがかなり落ちている可能性は大です。

また、本を出した事によるインタビューであることから、あえて刺激的に英語からドイツ語に翻訳されている可能性も否めません。

そして、大事なのはモートンの発言の真意ですが…。実は、今までの発言とさほど変わったことは言ってないように思えるのです。そもそも2012年のソロコンサートの時も、娘とあまり離れる時間を作りたくないとのことで、一定期間コンサートしたら一度休んでと話していましたし、2010年のラストライブの後も、当分は休むと言っていた気がします。うろ覚えですが。

彼もいくら若いといっても、もう50代。家族とゆっくり過ごしたいというのも、わかる気がします。
「心が真に望む場所」が家庭だと言い切れるのは、とても幸せなことだと思います。良かったね、モートン。
来日は無理そうな感じは残念ではありますが、何れモートンが何かノルウェー語で語ることがあるかもしれません。
その時はまた、こちらで紹介しようと思います。

まあ、モートンは音楽は天命だと話していたこともありますし、「完全に」音楽からフェイドアウトすることと、
a-haとしてもうやらないのはイコールではありませんからね。

まずはツアーを頑張って貰って、終わったらゆっくり静養してから、自分の出来る範囲で歌声を聞かせて欲しいと思います。

(*1)魂の計画とか、魂の旅路というのは、スピ本ではよく出てくるフレーズですが、モートンはそもそも、天の声に動かされているというか…、単純にいうと、直感で動いてることが凄く多いと思うのです。
心の声を聞くとか、魂の喜ぶことをするとか、そういうことをごく自然にこなせるというか。つまり、今のモートンが心から求めているのは、a-haとしての活動ではないということなのだと思います。

(*2)裸足で歩いて行くというフレーズ、これは『Holyground』の歌詞にもにた部分がありました。

I like to walk
And my way is my own
You taught me how
Don’t you know

And there must be
some place to meet
I take off my shoes
I’ll walk bare-foot when I do

Standing there in front of you
I want to honest
I want to be true

この曲を聴いたとき、モートンはa-haを辞めたいのかなと思ったものです(当時)
DarkspaceやWith you with meも合わせると更に。実際、その後、a-haは解散に至った訳ですが。

モートンがインタビューの中で「スピリチュアルプラン」という言い方をしているので、スピ本に沿った言い方で言うと、これはずばり「グランディング」ですね。
気持ちがふわふわしてるときはセンタリングとかグランディングが有効と言いますが、大地を裸足で踏みしめることで、周りに流されず、自分自身に戻るような感じといえば良いでしょうか。
つまり、モートンは新しい道を歩んでいくのだと思います。

まあ、なんにせよ、ファンとしてはどんな形であれ、モートンが歌い続ける限り、応援していくだけですね。

投稿者: Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。2022/05/20発売の『a-ha THE BOOK』で、モートンのソロについて書かせていただきました。

“モートンの「a-haは最終章」について” への2件の返信

  1. Hiromi さんの発言:

    いつも楽しみに拝見させてもらっています。この記事を読んで悲しくなりました。
    また、Misaki_Tomoさんの一語、一語がとても奥深い言葉で、尚更です。ちょうど昨年、期間限定とはいえ a-haが復活するとの報道、アルバムの発売、ツアー活動と・・・もしかしたらこのまま完全再結成になるんじゃないかな・・・とわずかな期待していただけに、すごく残念、悲しい気持ちです。だったらどうして、わずかな期間だけ復活なんかしたの?って思ってしまいました。
    今のモートンにとって、心が真に望む場所がスポットライトをあびるa-haのステージではなく、家庭・家族なんですね。この言葉で納得しました。歳とともに素敵さが倍増しているモートン、プライベートが本当に充実してる証拠です。Misaki_Tomoさんと同じく、良かったね、モートン・・・

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    1. Misaki_Tomo さんの発言:

      私の説明が悪くて、悲しませてしまっていたらすみません。次の記事にも公式からの情報をベースに書きましたが、モートンはa-haの他のメンバーやファンを否定しているわけではないと思いますよ。自分の魂の求める計画には、a-haは5月7日のファイナルまでなのでしょう。モートンは、その時々で自分の一番したいことをやっていくスタンスの人だと、私は思っているので、彼は5月7日の後もアルバムを作ったりツアーをする予定はないということ、そして、このインタビューにある「a-ha続けてたら、お金がいっぱい手に入るじゃん」というようなぶしつけな質問については、「自分の方向を無理にまげてまでお金がほしいわけではない」と言いたかったのではないかなと思います。
      今のモートンにとって、家庭は一番落ち着く幸せな場所なんだと思います。これは事実だと思いますけれど、モートンの中の「魂の計画」が再びマグネやポールとやることに向かう可能性は、全くゼロかというと、神のみぞ知るというところだと思いますよ

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