Håvard Rem Dikt.jp に、「Vogts Villa」の曲でもあり、”Lay Me Down Tonight”の元ネタである『Vuggevise』を掲載しました。
思っていた以上に深い詩だと実感しました。

詩の中の「赤」について、Rem氏本人に伺ったところ、「眠りの海」というのは血をイメージしているのだそうです。
体も皮膚も魂も言葉もないところ…、神経の奥、赤い眠りの海…。
そして、最後に体が言葉に、言葉が体になるところ。
これは、生まれ変わりや死といったものも想像しますが、それ以上に、自分自身が大地の一部であり、世界の一部であるというような感覚を得ました。とても広大な世界を持っている詩だと思います。

「子守歌」といいつつも、子供だけでなく、大人を含めて世界全体を見守ってるようなそんな感じ。

さて、今回の翻訳をやるにあたり、『Lay Me Down Tonight』ではモートンはどういう解釈をしたんだろうと気にして読んでいました。
歌詞サイトからのコピペになりますが、1番は割と、そのノルウェー語の詩に忠実に英訳されているように感じますが、
二番には、元のノルウェー語には全くない部分があります。

Lay me down tonight, my heart is weak
Much you give and much you seek

My heart is weak に繋がる部分は元の詩にはありません.
Much you give and much you seekも同様です。

そして、三番

Lay me down tonight, I’m giving in
Let the works of life begin
Your works of chaos, works of grace

ある意味抽象的に感じる元の詩の部分を、モートンが解釈したといえる部分だと思います。
自分の神経網に天と地がおりてきて世界が作られる部分を、
生が始まるということや、works of chaos, works of graceというとってもキリスト教的な言い回しに変えてます。
私は北欧神話もキリスト教もあまり詳しくはないんですが、なんとなく神話をキリスト教的にしたような、そんな感じも受けると共に、「カオス」と「グレース(神の恩恵)」が「創世」の箇所に来るところに、モートンの人生観の礎を見たような気がします。
それがキリスト教だといわれればそうかもしれないけど…、でも、やはり、その書換をするところが、やはりモートンらしいと思うのです。

Rem氏の世界全体を見守るような雄大な世界観と、モートンの包み込むような歌声と解釈が、この曲の魅力なのだと改めて思いました。

投稿者

Tomoko

1985年7月4日、期末試験の直前で部活が休みだった日に、たまたまみたテレビ神奈川の「ミュートマ」で『Take On Me』を見てモートンに落ち、8月25日にアルバム発売というので誕生日プレゼントにしてもらって、モートンの声の多才さに感動。その後、タイトルを最後に言うタイプのラジオで「この声綺麗」だと思ったら「I've been losing you」で、これまたモートンだったことから、自分にとって最高の声だと確信。2010年の解散に伴い、翌年からノルウェー語を勉強しはじめ、現在はMCは聞き取れるようになりました。